宝暦4年2月9日に、大牧(現在の養老町大巻)に着任した平田靱負は、工事の総本部として大牧の豪農鬼頭兵内の土地建物を借り受け、修繕し、これを元小屋としました。 鬼頭家には、そのお礼として贈られた感謝状(鬼頭兵内に金50両、太平布3疋、毛氈2枚を、その息子七之丞に金20両)や、役館全体の規模が想像できる造次明細書が残されています。 ここには、平田靱負の銅像、辞世の句碑、薩摩工事役館趾平田靱負翁終焉地記念碑などがあり、毎年、春には、薩摩義士顕彰祭が、地元の小学生なども参加し行われています。