岐阜県養老町の歴史文化資源


武佐祭り(ぶさまつり)
武佐祭り(ぶさまつり)
武佐祭りは、養老町橋爪にある篠塚神社の祭りで、1月14日から20日までの期間中、ずっと酒宴を続ける豪快な祭りでした。武佐祭りは元々「歩射祭(ぶしゃまつり)」と表現され、悪霊退散を目的としていましたが、次第に豊作を祈願する祭りに変化しました。祭りの中心的役割を果たす男神と女神の統元は、くじ引きにより決定されます。祭りの間、両統元は神様の称号を与えられますが、7日間、村人全員を自宅に招き、酒宴の世話をしなければなりませんでした。「統を受けるか、分家を建てるか、嫁娶るか」といわれ、人生の三大行事に数えるほど莫大な費用がかかりました。日本が日露戦争を行っていた明治38年、「国が命運をかけた戦いをしている時に、酒宴を続ける祭りを行っていて良いのか」という議論がなされ、その結果、統元制度は廃止されました。武佐祭りはその後、小祭りとなり以前の豪快な様子を見ることはできなくなりました。そして、現在では神事のみを執行しています。

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