養老町大巻の水質観測所の南東(大巻上220番)に地蔵堂がある。
もとは、堤防の上にあったが、堤防の整備に伴って、現在の位置に移転した。元の正確な位置は確認できていない。個人で管理している地蔵堂で、移転作業を他の人に頼んだ結果、地蔵堂に横付けされているだるまの下半分がコンクリートに埋まってしまった。
所有者のお話によると、所有者の家系は代々養子にきてもらっているため、男の子が生まれることを願い、明治時代に地蔵とだるまを建立した。その結果、たくさんの男の子に恵まれるようになった。この家では結婚式があると、式場まで地蔵を持ち運んでいた。その際、地蔵の顔に大きな傷がついてしまった。台座正面に「大倉甚吉建立」と銘があり、背面にも銘があるようだが、地蔵を動かすことができず確認できていない。また、堂内の木台に建立に関する一文が書かれていたが、現在は消えてしまっており、その痕跡がわずかに残るのみである。
毎年8月24日には地蔵祭りをしており、近所の人たちも参加してくれている。

Posted in 信仰, 池辺 | Tagged | Leave a comment
表示位置は水質観測所南東の地蔵堂を示している。